「通訳の種類(通訳の方式)」は、通訳方式の違いによって下記の3種類に区分されます。
また、「通訳の目的」は、主に11種類に分類されます。
逐次通訳とは、最も一般的に需要が多い通訳で、話し手であるお客様が通訳のために数十秒~数分ごとに短く区切りながら話し、その部分を順次通訳担当者が日本語→広東語や広東語→日本語に通訳を行なっていきます。
会議、商談などの時間は2倍程必要になりますが、詳細まで丁寧にしっかりと伝えられ正確な通訳が可能であり、通訳者が1人で半日〜1日でも対応できる場合が多いため、通訳業務の中で最も低コストになります。
■利用されるシーン
一般的な商談、社内会議、研修、ワークショップ、海外専門家との意見交換会、講演会、セミナー、展示会、インタビュー対応、プライベートな個人間の通訳の他、専門性を必要とする商談、会議、研修などにも費用面からよく利用されます。
同時通訳とは、通常は通訳者がブースと呼ばれる会場の一角に設置された小部屋に入り、発言者の声を聞きながらほぼ同時に通訳を行ない、その音声は聴衆のイヤフォンを通じて届けられます。
国際会議などの大規模な会議や、スピーディに会議を進行させたい場合に使われます。
高い技術力と同時に集中力も必要とするため、数人を複数の通訳者がチームを組み15分程度の短時間交代で行う事が殆どで、一般的に最も費用を必要とします。
■利用されるシーン
多言語対応が必要な国際会議や時間が限られている生放送の通訳等で利用される方法です。
ウィスパリング通訳とは、同時通訳と同様にほぼ同時に通訳を行ないますが、通訳者はブース内ではなく通訳を必要とする人の近くで(日本人側と香港人側の両方に通訳が必要であれば双方に居る通訳が)小さな声でささやく程度に通訳をする方法です。
同時通訳と同様の通訳者が必要で、自らの声やその他の音が障害となり正確な通訳を長時間行う事は非常に難しいため、1〜2時間程度の短時間交代で行う事が殆どで、逐次通訳に比べて高コストになります。
■利用されるシーン
海外からの来賓との通訳など、通訳を必要とする人が1~2名の少人数の商談や社内会議、海外専門家との意見交換会、インタビュー対応などに利用される方法です。